九州大学大学院 医学研究院 形態機能病理学

DEPARTMENT OF ANATOMIC PATHOLOGY, PATHOLOGCAL SCIENCES, GRADUATE SCHOOL OF MEDICAL SCIENCES, KYUSHU UNIVERSITY

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メリハリをつけながら、長期的な視野でキャリア形成を目指す。

熊谷 玲子/平成22年入局(九州大学医学部卒)【2016年インタビュー】

ひとつの細胞が語るストーリーに魅力を感じて入局を決意

医局の説明会に参加した際、准教授の山元先生のお話を聞いて、私は病理医に関心を抱くようになりました。臨床医とは異なり、夜間の勤務や患者さんの容態変化などで急に呼び出されるといったことがないため、ONとOFFのメリハリをつけて仕事を続けられるという点に、まずは興味を惹かれましたね。

入り口はそんな単純なものでしたが(笑)、現場で小田教授がテキパキと診断を進めていく様子を見て、徐々に仕事そのものにも魅力を感じるように。ベテランの先生方は細胞を顕微鏡で覗くだけで、患者さんの中で何が起こっているのかといったストーリーが見えるとおっしゃっていました。そんな世界を、私も見ることができるようになりたいと思ったんです。

上司とも分け隔てなく話せる温かい職場だからこそ成長できる

もともと病理学に興味があって勉強を続けていた訳ではなかったので、最初は右も左も分からないような状態でしたが、まずはその日に与えられた診断を自分でやってみて、その後、上司と一緒に診断をおこないながらさまざまなアドバイスをいただくということを繰り返しながら、私は着実に成長を続けることができています。九大病院の形態機能病理学チームには40名以上が在籍しており、これは全国でもトップクラスの規模。そのため、さまざまな臓器の専門的な知見を持った上司や先輩がたくさんいます。また、職場は非常に明るく活気があり、誰とでも気さくに話せる雰囲気なので、何か分からないことなどがあれば相談もしやすいことが特徴。新しいことを学んでいくには、本当に申し分のない環境です。

女性が長期的な視野でキャリアを形成できるフィールド

今後の目標は、まずは専門医資格を取得すること。その上で、何かひとつでも「ここは誰にも負けない!」といった専門性を身につけていきたいと考えています。また、私は結婚しているのですが、いつか子どもができてもこの仕事はしっかりと継続していきたいですね。それができるというのは、病理医ならではの魅力だと思います。実際に、九州大学病院でも子育てを経て復帰した先輩がたくさん活躍しているんですよ。女性が長期的な視野でキャリアを形成できる環境は整っていますし、長期休暇を取得して海外旅行などに出掛けることができるという点も、やはりこの分野だからこそ。「仕事もプライベートも充実させたい!」という方には、ぜひ前向きに検討していただきたいフィールドです。