九州大学大学院 医学研究院 形態機能病理学

DEPARTMENT OF ANATOMIC PATHOLOGY, PATHOLOGCAL SCIENCES, GRADUATE SCHOOL OF MEDICAL SCIENCES, KYUSHU UNIVERSITY

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九州大学形態機能病理に関する一般的な質問

九州大学形態機能病理に入局するメリットは何ですか?

メリットは大きく分けて3つあります。
1.症例数が多く種類が豊富であること、2.専門分野を持った病理医が多く、学びやすい環境にあること、3. 臨床のレベルが高いこと。

まず挙げられるのは、「伝統に基づいた症例数の多さ」ではないかと思います。大学の歴史が長い、規模が大きいということは、それだけ症例数、症例のバリエーションも多くなります。また当教室は多くのコンサルテーション症例を担当していますので、蓄積された症例数は膨大であり、病理医として経験を積むのに困ることはありません。

第二に「専門性を持つ病理医が多い」ということが挙げられます。病理医はもちろんすべての臓器を診断する必要がありますが、各々の病理医には「得意分野」「専門分野」というものが自然と生まれます。その様々な「得意分野」「専門分野」を持つ病理医が多いのも当教室のメリットのひとつです。

また、当教室には、病理専門医、病理専門医をめざす医師に加え、臨床科からやってくる多くの大学院生達が在籍しています。臨床もやっている大学院生達が一緒に診断を行いますから、臨床側の情報やトピックスに(多く)触れる環境があります。

まだまだたくさんのメリットがあり書ききれませんが、他のQ&Aを参照して頂ければと思います。

平日はどれくらい働いていますか?

勤務時間は施設の忙しさによりけりですが、一般的には朝8時半~9時ごろから夕方17時~19時ごろまでのところが多いと思います。よく知られている通り、病理医の勤務時間はひどく長時間になることはありません。

ただし、とても難しい症例の診断や研究にかかわっている場合には、連日深夜まで勤務しなければならないこともあります。これは他科の医師と同じですね。

学生時、どちらかといえば病理が苦手で、将来の進路とするには自信がありません。

病理学総論・各論は基本ですが、実践の臨床病理は学生講義の内容とは大きく異なるものです。外科医が手術手技を経験で身につけてゆくのと同じで、実際の病理診断を通して病理学をゆっくり身に着けてゆきます。

ここだけの話ですが・・、実は病理で留年を経験した医師も医局員の中にはいます。ですので、医学生としての勉強を通して、あるいは研修医期間の病棟業務を通して、病理への興味を感じることがありましたら、ぜひ当教室に声をかけてください。

関連病院はたくさんあるのですか?

当教室には長い歴史があり、多数の病理医を輩出しているため、関連病院は比較的多いと言えます。具体的には、リンク集(ウェブサイト内、関連病院一覧へのリンク)の項に関連病院の一覧を示しています。

当医局では、大学と全ての関連病院で協力し、専門医を目指す若手の病理医を育てる体制が整備されるよう努めています。また、年に数回、大学および関連病院のスタッフで会合の機会を持ち、病院間の情報交換を行っています。

多数の関連病院で提出された多数の検体から貴重な症例が見つかることも多く、教育だけでなく研究の面でも充実したシステムであると言えます。

市中の大きな病院でバリバリ病理診断がしたいです。

当教室の主な関連病院はリンク集(ウェブサイト内、関連病院一覧へのリンク)の項に示してある通りですが、九州がんセンター、福岡赤十字病院、浜の町病院、九州中央病院、飯塚病院、北九州市立医療センター、大分赤十字病院、松山赤十字病院などがあります。ご存知のことと思いますが、臨床科は病理診断を元に治療方針を決定しているため、病理医なしでは日常の業務が滞ります。そのため、各病院では臨床からのニーズに応じて十分な情報を標本から導き出せるような十分なスキルを持つ病理医が求められ、病院を挙げて育成に熱心です。それぞれの施設にはベテランの病理専門医が在籍しており、診断の指導は十分に受けることができます。ご希望通り、やりがいのある環境で指導を受けつつバリバリ病理診断ができると思います。

大学病院の給料は安いと聞きますが、収入は大丈夫ですか?

全く問題ありません。おそらく臨床各科と横並びか、考えようによってはそれ以上と思います。低年次に大学に所属する期間はアルバイトをしつつの生活になりますが、アルバイト先は基本的に病理診断のみで、経験が浅い先生でも指導を受けながら収入を得られるような枠組みが構築されています。病理診断のアルバイトは基本的に診断終了次第勤務終了ですので、臨床のアルバイトよりも割が良いと言うことができます。また、施設によっては臨床のアルバイトをしながら生計を立てているところもありますが、当教室では病理診断のアルバイトのみで十分に生活できると思います。

他の診療科で勤務しているのですが、病理に転向して入局することはできますか?

もちろんできます。現在当教室には、臨床経験をしっかり積んだ後に病理医に転向し、病理専門医と臨床の専門医資格を両方持つ医師もいます。臨床経験を積んでいるからこそわかることも多く、臨床側と病理医の「かけはし」的な存在になることがやりがいにも繋がります。「今から病理医になるのは遅いかな・・」と不安を感じる必要はありません。今は臨床医をやっているけど、病理を勉強してみたい!というお気持ちの方は是非、一度当教室にご相談ください。

最終的には実家のある他県に戻りたいと考えているのですが…。

実際、当教室にも最終的に実家のある他県へ帰りたいと考えている医師は沢山います。日本のどの地方においても、病理医は他の臨床科に比べ充足しているとは言いがたい状況です(むしろ引く手あまたと言っても過言ではないでしょう)から、他県へ移ることは難しいことではありません。当医局としても、医局員の勤務先は関連病院として全面的にサポートする方針を採っていますので、地理的に医局から離れた場所に移ることになっても心配は要りません。

専門医に向けて、病理診断スキルを磨きたいのですが。

当教室には色々な臓器を専門とした病理診断医がおり、日本有数の症例数があります。そして、その専門家といっしょに顕微鏡を見て診断の指導がされます。ですので、日々の診断業務の中で、一般的な症例も稀な症例も自然と診断力がついていきます。少なくとも、専門医試験に必要な知識と経験を得ることについては、当教室で日々の診断を丁寧にこなしていけば十分です。

幅広い分野の病理診断研修を積むことができますか?

もちろんです。当教室では消化管、肝胆膵、泌尿器、頭頸部、婦人科、骨軟部腫瘍など、幅広い領域の病理診断を経験できます。診断にあたっては病理専門医が丁寧に指導します。特に、骨軟部腫瘍に関しては全国から多数のコンサルテーションを受け付けており、様々な腫瘍の病理診断を経験できますし、それらを用いた研究も精力的に行っています。常時、様々な専門分野を持つ病理医が在籍していますので、浅くも深くも病理診断研修を積むことが出来ます。

病理診断専門医になるのに有利な点はありますか?

まず、大学病院であれ、関連病院であれ、とにかく病理検体が多い病院での研修が中心となるため、バリエーションに富んだ症例を経験することができます。上級医と同じ顕微鏡で検鏡し、ディスカッションしながら病理診断の指導をしてもらえるので、その病態や病理像を理解しやすく、かつ記憶にしっかり残ります。専門医試験では、1000を超える疾患が試験範囲に含まれています。これまでにどれだけのプレパラートを見てきたかで、難易度が変わります。このため、診断力が高いというのは、大きなメリットだと思います。

次に、剖検症例が豊富であるということが専門医試験を受けるにあたって有利な点です。

専門医試験を受けるために乗り越える試練のひとつは、剖検症例を必要数執刀することです(30体/3年間)。九州大学では、年間100例程度の剖検が行われます。関連病院においては、剖検数は各病院によって様々ですが、互いに連携して症例を融通することが可能です。専門医を目指す若手病理医が剖検症例の少ない病院に配属になった場合、関連病院間で連絡を取り合い、その他の病院で行われる剖検で執刀できるよう手配します。もちろん、大学病院でも関連病院でも、剖検の報告書を書きあげるために必ず上級医が指導しますので、心配ご無用です。